特殊アルマイトについて

当社では部分アルマイトや、アルマイト後のコーティングなどを一部取り扱っております。
<目次>
1、部分アルマイト
2、特殊コーティング
1、部分アルマイト
1)部分アルマイトとは
部分アルマイトとは、製品に部分的にアルマイト処理を施す技術です。
例えば、「パイプ端面100mmのみ普通アルマイト処理を行う」「板の半面だけ硬質アルマイト処理を行う」
といったことが可能です。
もちろん、生地とアルマイトの組み合わせだけではなく、
「半分:普通アルマイト、半分:硬質アルマイト」といったアルマイト同士の組み合わせも可能です。
2)用途例
具体的な用途として、刈払機のシャフトがあります。
シャフトの片端部にエンジンケースが取り付けられ、その部分のみ硬度が必要なアイテムです。
しかし、全体に厚い硬質アルマイト処理を行った際、色見が暗くなり、見栄えが悪くなるといった問題がありました。
そのため、「部分的に厚い硬質アルマイトをのせ、それ以外の部分は普通アルマイトをのせる」
ことを提案させて頂きました。
これにより、デザイン性(シルバー光沢)が損なわれず、硬度が必要な箇所のみクリアできるようになりました。
2、特殊コーティング
当社の硬質アルマイトは、空圧シリンダーや伸縮ポールなど、摺動する部品に使用されるアイテムが多く、
耐摩耗性や摩擦係数を減らしたい というお問い合わせを多く頂いております。
当社では、アルマイト処理後、フッ素系薬液のコーティングを行っております。
これにより、初期の滑り性(※)を向上し、カジリといった部品同士の干渉を防ぐことができます。
※このコーティングはアルマイト皮膜に含浸しているものでは無く、アルマイトの上にコーティングする表面処理です。
そのため、使用する中で、徐々にコーティングが剥がれていきますが、
摺動部品に対しましてはコーティングが剥がれるまでに部品同士が馴染むことで、性能の悪化が起こりづらい特徴があります。
また、このコーティングは撥水性があります。コーティングにより、耐水性・耐食性を高めることが可能です。
当社性の引抜材に限らず、アルマイト処理品全てに処理が可能です。
板・棒といった展伸材はもちろん、鍛造材を研磨し、コーティングする実例もあります。
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