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アルマイト
2016/03/29

特殊アルマイトについて

ブログ

当社では部分アルマイトや、アルマイト後のコーティングなどを一部取り扱っております。

<目次>

1、部分アルマイト
2、特殊コーティング

 

1、部分アルマイト

1)部分アルマイトとは

部分アルマイトとは、製品に部分的にアルマイト処理を施す技術です。

例えば、「パイプ端面100mmのみ普通アルマイト処理を行う」「板の半面だけ硬質アルマイト処理を行う」

といったことが可能です。

もちろん、生地とアルマイトの組み合わせだけではなく、

「半分:普通アルマイト、半分:硬質アルマイト」といったアルマイト同士の組み合わせも可能です。

2)用途例

具体的な用途として、刈払機のシャフトがあります。

シャフトの片端部にエンジンケースが取り付けられ、その部分のみ硬度が必要なアイテムです。

しかし、全体に厚い硬質アルマイト処理を行った際、色見が暗くなり、見栄えが悪くなるといった問題がありました。

そのため、「部分的に厚い硬質アルマイトをのせ、それ以外の部分は普通アルマイトをのせる」

ことを提案させて頂きました。

これにより、デザイン性(シルバー光沢)が損なわれず、硬度が必要な箇所のみクリアできるようになりました。

 

2、特殊コーティング

当社の硬質アルマイトは、空圧シリンダーや伸縮ポールなど、摺動する部品に使用されるアイテムが多く、

耐摩耗性や摩擦係数を減らしたい というお問い合わせを多く頂いております。

当社では、アルマイト処理後、フッ素系薬液のコーティングを行っております。

これにより、初期の滑り性(※)を向上し、カジリといった部品同士の干渉を防ぐことができます。

※このコーティングはアルマイト皮膜に含浸しているものでは無く、アルマイトの上にコーティングする表面処理です。

 そのため、使用する中で、徐々にコーティングが剥がれていきますが、

 摺動部品に対しましてはコーティングが剥がれるまでに部品同士が馴染むことで、性能の悪化が起こりづらい特徴があります。

また、このコーティングは撥水性があります。コーティングにより、耐水性・耐食性を高めることが可能です。

当社性の引抜材に限らず、アルマイト処理品全てに処理が可能です。

板・棒といった展伸材はもちろん、鍛造材を研磨し、コーティングする実例もあります。

 

特殊コーティングについてはこちら

部分硬質についてはこちら

 

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