摩耗を減らすことで環境対策を考慮し、さらに耐久性の向上による品質向上を図りたい。
これは、過去の事例「コスト30%低減を達成した 引抜加工技術」でご紹介したA社が、弊社のコスト低減に高い評価をいただき、その後さらにご相談いただいた内容です
すでに一貫した生産体制を弊社にご依頼いただいていたので、現在の状況を熟知していますし、弊社としても今まで以上のご提案を求められ、嬉しいと同時に気の引き締まる思いでお話をお伺いしました。
ウルトラハード
環境対策と耐久性の向上において行うべきはひとつ。さらなる硬度をもつアルマイト、超硬質クラックレスアルマイト「ウルトラハード」を利用した表面加工を行うこと。
硬質アルマイトを大幅に上回る「ウルトラハード」の耐摩耗性。材料を問わず、最大で2倍近い耐摩耗性を実現します。
ステンレスと比べた場合には、約5倍近い耐摩耗性を誇ります。
部品自体の長寿命化を実現することで、品質向上をはかることができます。
「ウルトラハード」の耐電圧は硬質アルマイトの2倍以上。クラックの発生を防止します。
またそれだけでなく、耐食性を向上し、高い電気絶縁性も実現します。
材質 | アルマイトの 種類 | 耐食性 CASS (RN) | 耐電性 AC(kV) | 体積抵抗 (Ωcm) |
---|---|---|---|---|
99.99%Al | ウルトラハード | 9.3-4 | 2.6~3.4 | 25.3×1010 |
硬質アルマイト処理 | 8.0-3 | 0.6~0.8 | 20.4×1010 | |
A5052 | ウルトラハード | 9.8-2 | 2.1~3.3 | 7.65×1010 |
硬質アルマイト処理 | 9.8-3 | 1.0~1.5 | 1.01×1010 | |
A6063 | ウルトラハード | 9.8-3 | 2.0~3.4 | 5.59×1010 |
硬質アルマイト処理 | 9.0-2 | 1.4~1.7 | 1.72×1010 |
硬度、対摩耗姓、耐電圧、すべてにおいて品質の向上をはかり、耐久性向上を通してのさらなる品質向上に貢献することができました。
また、引抜専業としては弊社だけが行うことのできる、引抜、加工、アルマイトによる表面処理の全行程における一貫生産体制によって、トータルでの品質向上、コスト削減を図ることができ、お客様にも大変満足をいただくことができました。