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アルマイト
2016/02/22

硬質アルマイトについて

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硬質アルマイト技術についてご紹介いたします。

<目次>

1、一般的な硬質アルマイトの仕様
2、当社の硬質アルマイト製造ラインについて
3、ダイカスト品の硬質アルマイト処理
4、シリンダーアルマイト処理

1、一般的な硬質アルマイトの仕様

①普通アルマイトとの違い

普通アルマイトの膜厚を厚くしたものが硬質アルマイトと思われることが多いですが、
実際にはそうではありません。
処理条件も皮膜の仕様もそれぞれ異なります。
具体的な処理条件については、各アルマイト処理メーカー独自でノウハウがありますが、
硬質アルマイト処理は低温で処理する必要があります。
アルマイト皮膜を生成させる際、化学反応により熱が発生しますが、
冷凍機などの設備を用い、処理液を低温で一定にします。

②一般的な硬質アルマイト仕様

普通アルマイトの「B1、B2」のような一般仕様は硬質アルマイトではありません。
そのため、図面や仕様書に「膜厚」「硬度」がうたわれることが一般的です。

2、当社の硬質アルマイト製造ラインについて

弊社のアルマイト生産ラインは、硬質アルマイト専用の大型冷却設備によって、真夏、真冬に関係なく±1℃の液温管理が可能です。
よって、年間を通じて安定したアルマイト品質(硬度・膜厚)の製造が可能です。
また、難アルマイト性の材料と言われます2000・7000系展伸材、ダイカスト(ADC12等)、鋳物においても硬質アルマイト処理が可能です。

3、ダイカスト品の硬質アルマイト処理

上記項目にて、ダイカスト(ADC12等)は難アルマイト性の材料とありますが、
シリコンがアルマイトの皮膜生成を阻害してしまうため、処理が難しい材料と言われます。
それは当社でも同じですが、長年ダイカスト品の硬質アルマイト処理に着手し、実績があります。

また、「ダイカスト品において、精密な膜厚管理を行って欲しい」というお客様のご要望を受け、
「超精密アルマイトライン」を設置いたしました。

4、シリンダーアルマイト処理

当社では、ドア開閉装置用シリンダー、建築機器用エアシリンダーなど、多くのシリンダー材を取り扱っております。
表面粗さや寸法制御はもちろん、L=2000の長尺品へ、内面に均一にアルマイト皮膜をのせることが可能です。
材料選定から、引抜~アルマイトを一貫で生産することで用途ごとに最適な品質を作り出しています。

 

ホームページ上に上記の技術を活用した製品を紹介しております。

日本伸管の硬質アルマイト技術を見る

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