熱交換器について
1.熱交換器とは
2.熱交換器の種類
熱交換器とは
熱交換器とは温度の異なる流体の熱エネルギーを効率的に移動・交換させる装置の事です。温度の高い流体から低い流体へ熱移動が行われ流体の過熱や冷却を目的としています。
熱交換器の種類
大まかに上げますと、ボイラー、蒸気発生器、復水器、空調機、車両用等様々な用途に使用されております。
構造で分類しますと以下のような種類がございます。
まず代表的なものは多管式熱交換器とプレート式熱交換器になります。
多管式熱交換器
シェル(円筒)と多数のチューブ(伝熱管)の中に、それぞれ流体を通し、相互間で熱交換を行う構造の熱交換器です。液体と液体の熱交換器の代表的なものになります。筒の中には多くの管が並んでいます。
プレート式熱交換器
伝熱板となる凸凹にプレスされた金属の板を何枚も重ね合わせ、交互に温度差のある流体が多管式よりも軽量でコンパクトです。多管式の1/5の大きさでほぼ同等の熱伝導力を得られます。
多管式・プレート式の比較
多管式は蒸気と水で熱交換を行う場合に優れます。
プレート式は水と水で熱交換を行う場合に優れます。多管式よりも軽量でコンパクトです。
その他にも様々な構造の熱交換器があります。
フィンチューブ式熱交換器
チューブ状の伝熱管に伝熱板(フィン)を取り付け伝熱面積を増やしたものをフィンチューブと呼びます。
伝熱管内に液体と伝熱管外に気体を通した熱交換を目的としています。エアコンもこのタイプです。
スパイラル式熱交換器
2枚の伝熱板をスパイラル状に巻き取り、2つの細長い長方形の流路断面を有している熱交換器です。液-液熱交換器として使用される1型と、コンデンサーガスクーラーとして使用される2型の2種類がございます。汚れにくく、コンパクト性に優れ、高性能です。
コイル式熱交換器 コンデンサー式熱交換器
伝熱管をコイル状又はコンデンサー状に巻いた熱交換器です。
空冷式熱交換器
フィンチューブの束で構成された管束が使用されています。
ヒートシンク
半導体など発熱する機器に取り付けられる放熱板です。
以下管が使用される熱交換器をまとめてみました。
・多管式熱交換器
・フィンチューブ式熱交換器
・コイル式熱交換器
・コンデンサー型熱交換器
・ジャケット式熱交換器
・三重管式熱交換器
・リボイラー型熱交換器
・イマージョン型熱交換器
・空冷式熱交換器
伝熱管部分に使用される材質:銅・アルミ・SUS・チタン・真鍮・ガラス・樹脂 等
弊社の引き抜き管も熱交換器の伝熱管として使用されています。
上記に挙げたもの以外にも様々な熱交換器がございます。
熱伝導率が高く軽量なアルミ材をご使用の場合は弊社にお声かけ頂ければ幸いです。