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2016/01/25

アルマイト技術について

ブログ

当社のアルマイト技術についてご紹介いたします。

<目次>

1、日本伸管で行っているアルマイト処理
2、日本伸管ならではのアルマイト技術
3、ウルトラハードの特徴

 

1、日本伸管で行っているアルマイト処理

①普通アルマイト

「B2アルマイト(=普通アルマイト5μm以上)」など、一般的なアルマイト処理です。

②硬質アルマイト

普通アルマイトより硬い皮膜を生成させるアルマイト処理です。
一般的に、普通アルマイトは5~10μmで管理することに対し、硬質アルマイトは20~30μmで管理することが多いです。

③ウルトラハード

当社独自のアルマイト処理です。
開発した専用薬液中で処理をすることで、硬質アルマイトより「硬く」「耐磨耗性に優れ」「クラックが発生しづらい」という利点を出すことが出来ます。

 

2、日本伸管ならではのアルマイト技術

①内面アルマイトが可能

アルマイト処理は、薬液を循環させた環境で皮膜が生成されます。
そのため、通常の処理方法で、長尺のパイプをアルマイト処理しますと、内面は端部から50mm程度しか皮膜が生成されません。

当社ではアルマイト処理時に細工を行い、内面に均一なアルマイト皮膜を生成させることが可能です。この内径アルマイト処理技術は、特に1メートルを超える長尺の空圧シリンダー関連に多く活用いただいております。

②アルマイト後の潤滑処理

シリンダーとして使用される部品は、摺動性・耐摩耗性(相手部品であるピストンの耐摩耗性も含む)が求められます。
特に初期潤滑性は部品の耐久性に大きく影響が出ます。(カジリと呼ばれるもの)

この初期潤滑性を高めるため、アルマイト後にフッ素系の薬品をコーティングする槽を設置しております。

表面塗布のため、長らく摺動するとコーティングが剥がれますが、剥がれる頃にはカジリが発生しない位に部品同士がなじむ という仕組みとなっております。
実際に建築機器用の部品で、お客様より「耐久性が3割向上した」とご評価いただいた例もあります。

③日本伸管の普通アルマイトは他社の普通アルマイトより硬い

当社のアルマイトラインは、硬質アルマイト処理専用ラインとしてスタートしました。

硬質アルマイト処理は、普通アルマイト処理とは異なる設備が必要となります。

当社では、その硬質アルマイトの設備を使い、普通アルマイト処理を行います。
一般的に普通アルマイトはHv(ビッカース硬度)150前後の皮膜硬度と言われますが、当社の普通アルマイトでは、Hv200~250の皮膜硬度を有します。

 

3、ウルトラハードの特徴

①高い硬度

硬質アルマイトよりさらに硬い皮膜を生成させることが出来ます。
1000系、5000系といったアルマイト性に優れる素材であれば、Hv480程度の皮膜硬度を実現することが出来ます。

②クラック(=アルマイト皮膜の微細割れ)が発生しづらい

アルミ素地と、アルマイト皮膜では熱膨張率が異なります。処理を行う際、化学反応により熱が発生しますが、その際膨張率の小さいアルマイト皮膜が素地に引っ張られ、ナノ~ミクロン単位の微細な割れが生じます。

その微細な割れはクラックと呼ばれ、アルマイト 特に硬質アルマイト処理を行う際には避けて通れない現象となります。
当社のウルトラハードでは、そのクラックの発生を抑えることが出来ます。

②-1表面粗さが悪くなりづらい

クラックにより、アルマイト処理を行うと元材より表面粗さが悪くなる傾向にあります。

ウルトラハードはクラックの発生が少ないことより、硬質アルマイトなどと比較し、表面粗さが悪くなりづらいという特徴があります。

②-2高い耐磨耗性

クラックは、特に乾式での摺動環境下では磨耗性に大きく影響があります。

ウルトラハードの硬い皮膜に加え、少ないクラックにより耐磨耗性にも優れるという特徴があります。
(※潤滑油を使用される際にはクラックに油溜まりを作ることが出来るということもあり、一概に悪化傾向となるとは言えません)

②-3耐電圧性がある

通常、アルミ素地は電気を通しますが、アルマイト皮膜は電気を通しません。
普通アルマイト、硬質アルマイトでも絶縁性はあるのですが、高い電圧に耐えることは出来ません。

ウルトラハード技術によりクラックの発生を抑えることで、硬質アルマイトより高い耐電圧性を持たせることが出来ます。

さらに表面処理研究機関との共同開発により、「ウルトラハード皮膜にさらに絶縁樹脂を載せる」ことで、更なる耐電圧性を持たせることが出来ます。
アルミは熱伝導性に優れるという性質がありますので、絶縁樹脂単体と比較し、はるかに高い放熱性を実現することができます。

 

ホームページ上に上記の技術を活用した製品を紹介しております。

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