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アルミニウムの種類

展伸材と鋳造材

展伸用合金

展伸用合金は、板・条・箔・管・棒・線およびリベットに使われる展伸加工性の優れた合金で、鍛造品もこれに含まれます。

引抜加工は展伸材を用いる加工のため、当社では展伸材を多く取り扱っています。

 

 ※調質につきましては、下記に詳細説明を記載しています

また、「A6063TDS-T83」、「A6061SS-T6」等、加工方法の後に「S」が付く場合があります。
これは、「JIS特殊級に準拠している」ことを示す記号となりますが、
JIS特殊級準拠品であっても「S」をつけないケースもあります。

鋳造用合金

鋳造用合金は、鋳物・ダイカストに使われる合金です。溶解させて加工されるため、素材はインゴット形状がほとんどです。

アルミニウム合金(展伸材)

純アルミニウム・1000シリーズ

代表的なものは1050(純度99.5%)以上、1100、1200(純度99.0%以上)です。微量のFeとSiを特性に応じて調整したアルミニウムで、加工性・耐食性・溶接性・電気や熱の伝導性などに優れています。ただし、強度が低いため反射板・装飾品・各種容器・送配電材・放熱材などに使用されています。

Al - Cu 系合金・2000シリーズ

代表的なものはジュラルミンや超ジュラルミンの名称で知られる2017や2024合金でCu3.5〜4.9%、 Mg0.4〜1.8%を含み、機械的性質や切削性に優れています。なお厳しい腐食環境下で使用する場合は耐食性のよい純アルミニウム、またはアルミ合金板で被覆して用いることがあります。航空機用材、輸送機器、機械部品、その他構造用などに多用されています。

Al - Mn 系合金・3000シリーズ

代表的なものは3003、3004合金(Mn1〜1.5%、後者はMgも0.5〜1.3%含む)です。このシリーズの合金は、純アルミニウムのもつ耐食性を低下させずに強度を高くしたものです。アルミ缶などの容器をはじめ、日用品、住宅外装など、幅広い用途で利用されています。

Al - Si 系合金・4000シリーズ

建築用パネルなどに用いられる4043合金(Si4.5〜6%)がありますが、この合金系は融点が低いという特長を生かして溶加材やろう材としても多用されます。なお鍛造ピストンなどに使用される4032(Si11〜13.5%)は熱処理型の合金で、耐摩耗性の高い合金として活用されます。

Al - Mg 系合金・5000シリーズ

マグネシウム含有量の少ないもの(Mg0.5〜1.1%)は装飾材や器物材用に、また多いもの(Mg2.2〜5%)は缶蓋材や各種の構造材用として多用されています。これらの合金は海水や工業地帯の環境に強いため、装飾性を除いた実用面からは、普通表面処理を施す必要はありません。

Al - Mg - Si 系合金・6000シリーズ

代表的なものは6061、6063合金(Mg0.45〜0.9%、Si0.2〜0.6%)です。6061合金は銅を微量添加して強度を高くしたもので、各種の構造材に用いられます。6063合金はMg、Siの量が6061合金に比べ少なく、銅を加えていないので6061合金より強度は小さいが押出加工性に優れており、押出形材として建築用サッシなどに多量に使用されています。

Al - Zn - Mg 系合金・7000シリーズ

Al - Zn - Mg - Cu 系の高力合金と Al - Zn - Mg 系の溶接構造用合金の2系統があります。Al - Zn - Mg - Cu 系の7075合金(Zn5.1〜6.1%、Mg2.1〜2.9%、Cu1.2〜2%)は超ジュラルミンとして日本で開発されたもので、アルミ合金の中でも再考の強度を持ち、航空機関係の他、スポーツ用具類や金型用などに利用されています。
また、Al - Zn - Mg 系合金は、強度が比較的高く、熱処理可能な溶接構造用材として開発された合金で7003、7N01合金(Zn4〜5%、Mg1〜2%)が代表的なものです。新幹線をはじめとする車両用構造材などの各種構造材として広く使用されています。

調質

熱処理合金と非熱処理合金

アルミ合金は主要添加物元素の種類により、『熱処理合金』と『非熱処理合金』に分類されます。

・熱処理合金 ・・・ 2000シリーズ、6000シリーズ、7000シリーズ

  焼き入れ、焼き戻しなどの熱処理により、さらに高い強度を得られる合金です。

・非熱処理合金 ・・・ 1000シリーズ、3000シリーズ、4000シリーズ、5000シリーズ

  熱処理では軟化し、冷間加工(圧延・引抜・鍛造など)により強度を得る合金です。

 

調質の基本記号

・F ・・・ 製造のままのもの
・O ・・・ 焼きなまししたもの
・H ・・・ 加工硬化させたもの
        ※一般的に非熱処理合金に用いられる調質ですが、熱処理合金に用いることもあります
         引抜材では、「引きっぱなし(後工程での熱処理無し)」の意味で用いられます
・W ・・・ 溶体化処理(=焼き入れ)したもの
        ※溶体化処理のみで、調質的に不安定な状態のものに用いられます
・T ・・・ 熱処理によってF、O、H以外にしたもの
        ※一般的に熱処理合金に用いられる調質です

 

『H』の詳細(細分記号)

・H1○ ・・・ 加工硬化だけのもの
         ※引抜では『H』とだけの表記の場合もあります
・H2○ ・・・ 加工硬化後、適度な軟化熱処理をしたもの
         ※柔らかくすることを目的とした熱処理を行ったものです
・H3○ ・・・ 加工硬化後、安定化熱処理をしたもの
         ※引抜では、H1○の状態では残留応力(=歪み)が発生します
          それを取り除く熱処理を安定化処理と言います
・H4○ ・・・ 加工硬化後、塗装したもの
         ※焼付塗装など、部分的に焼きなまされたりした材料に用いられます

 

・末尾の○について

○は強度(引っ張り強さ)を表す数値です。
8が一番強く、4は『O』と8の中間、2は『O』と4の中間といった、割合で表現をされます。
例外として、「8より引っ張り強さが10N/mm^2を超えるもの」として9と表記することがあります。

 

『T』の詳細(細分記号)

・T1 ・・・ 高温加工から冷却後、自然時効させたもの
        ※当社の扱う材料で言うと、押出直後の状態です
・T2 ・・・ 高温加工から冷却後、冷間加工を行い、さらに自然時効させたもの
        ※T1の押出材を引き抜いた状態です
・T3 ・・・ 溶体化処理後、冷間加工を行い、さらに自然時効させたもの
        ※T4の押出材を引き抜いた状態です
・T4 ・・・ 溶体化処理後、自然時効させたもの
        ※焼き入れしたものです。押出・引抜どちらにも用いられます
・T5 ・・・ 高温加工から冷却後、人工時効硬化処理したもの
        ※押出→焼き戻ししたものです
・T6 ・・・ 溶体化処理後、人工時効硬化処理したもの
        ※焼き入れ→焼き戻ししたものです。押出・引抜どちらにも用いられます
・T7 ・・・ 溶体化処理後、安定化処理したもの
・T8 ・・・ 溶体化処理後、冷間加工を行い、さらに人工時効硬化処理したもの
        ※T4の押出材を引き抜き、焼き戻しをしたものです
・T9 ・・・ 溶体化処理後、人工時効硬化処理を行い、さらに冷間加工したもの
        ※T6の押出材を引き抜いたものです
・T10 ・・・ 高温加工から冷却後、冷間加工を行い、さらに人工時効硬化処理したもの
         ※T1の押出材を引き抜き、焼き戻しをしたものです