鋳造から圧延までを一貫プロセスで製造することにより、押出材に比べ高い生産性を持ちます。
これに、高精度抽伸技術を組み合わせることにより、コストパフォーマンスに優れ、かつ高精度の棒の製造が可能になりました。
比較項目 | 連続鋳造圧延材 | 押出材 |
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化学成分 | 炉中にて所定の成分にする | |
生産性 | 溶湯から荒引線までの工程が連結しており、スピードが速いので、 高い生産性が得られる。再加熱等の必要性が無い | 工程が各段階で途切れ、再加熱の必要性がある。また、押出スピードは非常に遅いので生産性が悪い |
製品歩留り | ロス発生はライン"流し始め"と"流し終わり"のみで、歩留りが良い | 工程ごとに生産が途切れるため、工程ごとにロスが発生する |
断面形状 | 丸型が主体で、異形のものは困難 | ダイスを交換することにより、様々な断面形状に対応可能 |
サイズ | φ16~φ24までの棒材が生産可能。それ以外のサイズについては御相談ください | 小さくなればなるほど、生産性が極端に悪くなるが、あらゆるサイズの生産が可能 |
金属組織 | 溶湯から製品まで生産が連続で、しかもラインが管理しやすく、均一である。 組織は急冷凝固しているため、押出材より繊細である | 押し出し最初と最後のビレットとコンテナとの摩擦量が違う、 また工程間でのバラツキが大きいため、金属組織や強度のバラツキが発生しやすい |
メタルフロー | 一般の連鋳材とは違い、圧延は三方向からよく鍛錬されているため、優位さがある。 また、連続工程のため、メタルフローが均一でデッドゾーンがまったく形成されない | 押し出しの始めから終わりまで均一ではなく、しかもデッドゾーンが形成されやすい |