ローラーを製作するためには、材料・切削・表面処理・部品(ベアリング・シャフトなど)といった、複数の工程を経ることになります。
一般的に、材料は素材メーカー、切削は機械加工メーカーといったように、分業がされております。
そのため、
『材料を手配し、機械加工メーカーへ加工依頼をし、仕上がったら表面処理メーカーへ送る』
など、多くの横もちが発生するケースがあります。
①の「横もちが多い」ことに伴いますが、複数社経由して製品化をするとなると、それぞれの手間賃、運送費など、管理コストが多く発生します。
製作を一手に担うローラーメーカー様もありますが、上記作業の代行を行なっている場合が多く、製品代は高くなりがちです。
当社は素材メーカーですが、機械加工設備を保有し、アルマイト処理のラインも保有しております。
引抜→切削→アルマイトでありましたら、全て内製の作業が可能です。
また、元々が材料メーカーであったことから、加工メーカーや表面処理メーカーとのお付き合いも深く、
様々なネットワークを持っております。
ベアリングや、アルミ以外のシャフトなどは調達品となりますが、
量産案件として「調達→社内で組立」を行っている実績も多々有ります。
日本伸管では、内製を前提とした、完成品までの製作対応が可能です。
当社は素材メーカーとして、様々なアルミ合金を取り扱っております。
入手性の良い(安価)な材料、加工性(切削性・アルマイト性)の良い材料、高強度の材料など、
材質から御提案をさせて頂きます。
また、機械加工や表面処理に関しましても、コストメリットのある工法を御提案させて頂きます。
そのためにどのような使われ方をするかなど、情報を御教示頂くことがあります。
八角形のフランジにより回り止めを行なう、チャート記録紙の巻き芯として使用されております。
これまでは、厚肉のパイプから、フランジ挿入部分だけ切削で仕上げておりました。
当社では引抜で内径八角形状に成形し、全体的な薄肉化や切削加工レスを実現しました。
【横展開】
引抜加工では、六角・八角の成形だけでなく、キー溝の成形も可能です。フランジ挿入部分を機械加工で成形している場合、材料段階で成形を行なうことでコストメリットを実現致します。
刷機のロール紙を通すガイドローラーや、チャート記録のチャート紙巻き芯など、印刷用ローラーとして、様々な分野に使用されています。
表面処理を行ったり、内面にキー溝の追加や六角形状にするなど、用途に応じ御提案をさせて頂きます。
食品用とのことで、人体への影響を考慮し、アルミローラーが採用されております。
元々は別の材料メーカーから引抜パイプを調達され、お客様の中で切削加工を行ない、アルマイトを外注に出されておりました。
しかし、当ローラーは外観要求レベルが非常に高く、
「材料時点でキズがあり使えない」「アルマイト後にキズモノが見つかる」など、お客様での歩留が安定しませんでした。
当社へお話を頂き、材料~アルマイトの一貫生産に加え、外観要求にお応えするために、アルマイト前に全数外観研磨を行なう工程を提案させて頂きました。
それにより、基本的には製作品は全数良品となり、当社での歩留も向上し、工程を増やしても結果的にコスト低減に繋げることが出来ました。
お客様にとって、「納入されるものは全数良品」「コストが下がった」「リードタイムが短くなった」と、様々なメリットを感じて頂けた事例です。
【横展開】
当社では表面処理までの一貫生産が可能です。
さらに、外観要求が高い、精度が厳しいなど、品質面の課題がありましたら、それを解決するための工程も提案致します。
①の印刷ローラーとは違い、クラッド(複合材)パイプのローラーとなります。
強度を保持するため、カーボンパイプが必要ですが、表面にクロムメッキを行なう必要があることから、お客様がクラッドパイプを希望されました。
引抜加工での接合のため、数メートルの長材であっても製作が可能です。
相手材のカーボンはこちらの案件はお客様からの支給ですが、当社で自達することも可能です。
【横展開】
クラッド引抜は、カーボンだけでなく、鉄・SUS・銅・チタン・樹脂(アクリル・塩ビ)との接合実績があります。
用途に応じ、相手材を選定頂くことができます。
軽量化・保護材・表面処理による理由、様々な目的に使用頂けます。
半導体製造装置向けに、銅・ニッケル箔などを巻き取るアルミコアや、フィルムの巻き取りロールとして使用されております。
アルミ製のロールが採用されている理由として、
①クズが出ない・・・紙管からの切替
②電気を通す(静電気防止)・・紙管、樹脂管からの切替
③リサイクル性が良い、再利用できる・・・樹脂管からの切替
というメリットがあり、様々な業界に使用されております。
当社では、引抜から表面処理まで一貫生産を行っております。
巻き取りロール専用の切削機も保有しておりますので、横持ちが全くなく、コストメリットがある製品を御提案させて頂きます。
【横展開】
当社では表面処理までの一貫生産が可能です。
注文書1枚で、完成形でお納めをさせて頂きます。
金属探知機のコンベアの駆動ローラーとして使用されております。
従来はTIG溶接でパイプとフランジを接合し、お客様でベアリング圧入・シャフト通しを行なっておりました。
当社にお話を頂き、溶接ナマシによる強度不足を補うため、
パイプとフランジの接合は摩擦圧接を御提案致しました。
こちらの製品は、ベアリング圧入・シャフト組立まで行い、
現在は完成形でお客様へお納めしております。
【横展開】
当社で組立まで対応が可能です。
各部品の自達も致します。
材質 | 価格 | 強度 | 耐静電気 | クズ・粉 | 表面処理性 | リサイクル性 | 重量 | その他特徴 |
アルミ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | |
鉄 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇(※) | 〇 | △ | 防錆処理必須 |
ステンレス | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | |
真鍮 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | |
カーボン | × | ◎ | × | 〇 | △ | × | ◎ | |
樹脂 | ◎ | △ | △ | △ | △ | × | ◎ | |
紙 | ◎ | × | × | × | × | △ | ◎ |
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