日本伸管の異形引き抜き技術。
押出し材からの機械加工の省略化を狙って切削コストの低減を実現しています。
異形抽伸金型は、ダイキャストと比べ、金型費が1/2~1/5と安価なことも特徴です。
異形抽伸技術で切削コストの低減を実現
各種製品における無切削化、高精度化の要求の高まりに合わせて、異形抽伸技術の完成により、押出し材からの機械加工の省略化を狙って切削コストの低減を実現しました軽量、高品質、少量多品種化が求められている今日、多様な分野で弊社の製品が利用されています。
異形抽伸加工は、ダイキャストと比べ、金型費が2分の1から5分の1と安価です。小ロット・短納期生産に対応いたします。
また内径切削品と比べ、抽伸加工を行うことにより、軸方向の抵抗が軽減され相手部品の耐久性の向上につながります。
※弊社では丸パイプ、丸棒形状以外の形状のものを「異形」と分類しています。
異形抽伸加工のメリット
・L=1000を超える長尺加工が可能(溝加工なども可能)
・切削・研磨レスによるコスト低減
・押出材と比べ寸法精度向上
・全長違いによる諸経費(金型費)不要
・金型費が安価(鋳物金型比:1/2~1/5)
・表面粗さの均一化
具体例
コスト30%軽減を達成した異形抽伸技術。
切削ピッチが大きく影響していた耐久性も向上するなど、お客様が抱えていた問題点以上にメリットをご提供することができました。
製品用途例
シリンダー
空圧シリンダーとして多くの実績があります。引抜加工はピストン摺動方向と同じ、軸方向の加工のため、面粗度数値以上の耐久性を持たせることができます。
モーターケース
内径寸法精度の厳しい異形ケースを引抜加工で仕上げます。切削加工が難しいL=1000以上の長尺品も引抜加工でなら成型可能です。
ドラム材
内面が丸以外であっても、形状によっては引抜加工が可能です。
六角パイプ
押出品として多く扱われている六角パイプですが、引抜加工を取り入れることで、0.01mm台まで寸法精度を高めることができます。
内径螺旋溝パイプ
引抜加工で、直線方向の溝はもちろん、螺旋方向へ溝を成型することができます。
リブ付きパイプ
回り止めの用途として、リブを成型することができます。
専用金型は必要となりますが、丸パイプから成型することができますので、仕様によっては1本から製作することができます。
製作可能範囲について
本社工場・白河工場を合わせた、製作可能な引抜範囲を下記サイトにまとめております。
⇒ 一般製作範囲表を見る
FAQ(抜粋)
→FAQ一覧ページを見る
Q.異形で製造出来るサイズは?
A.異形品については、専用の材料・専用の金型が必要になりますが、
製造範囲については「
一般製作範囲表」の範囲内であれば
形状にもよりますが製造は可能です。
Q.異形引抜で難しい形状は?
A.異形品については、上下左右対称形が望ましいです。
次に上下または左右どちらかが対称形が望ましいです。
開口部があるレール材やフレーム材は曲がりが大きく出てしまい、
異形引抜には不向きになります。
概要を「
引抜に適した形状・苦手な形状」にコラムを掲載しています。